学校評価:学校評価・学校関係者評価委員会見解(平成27年度)

平成27年度 大阪国際滝井高等学校 学校評価

大阪国際滝井高等学校
校長 中田碩也

1.めざす学校像

「全人教育」を基礎として、礼節を重んじ、世界に通じる心豊かな人間を育成する学校

  1. 1.「凛とした美しい人づくり」を中核とした教育力で女子高として存在感の高い学校
  2. 2.主体的に学ぶとともに能動的に行動できる人材を育成する学校
  3. 3.女子のキャリア教育に注力し、関連の諸学校への進学に強い学校
  4. 4.豊かな語学力と国際的な感性を身に付けた国際人を育成する学校
  5. 5.人権を尊び、「いじめ」や「差別」などの人権侵害を許さない学校

2.中期的目標

  1. 1.生徒の学力伸長
    1. (1)基礎学力の付与と学習習慣の確立
      1. ア.学校として、様々な取り組みを通して生徒の学力向上に取り組む。
      2. イ.朝礼前に「朝の学習」を実施し、国語・英語・数学の基礎力の向上を図る。
      3. ウ.生徒が年間を通して学力向上に向けた目標を明確にする「滝井チャレンジプログラム」を実施する。
      4. エ.各教科で学習の方法を説明する冊子「滝井メソッド」(学習の方法)を作成し活用する。
    2. (2)教員の授業力の向上とわかりやすい授業の実施
      1. オ.教員の授業力の向上とわかりやすい授業を行う。
    3. (3)自主学習の定着とそれを支援する校内環境の整備
      1. カ.図書室などの放課後の開放により、「自主的に学校で勉強する習慣づくり」を推進する。
  2. 2.生徒のニーズに合わせた進路指導の実践と進路実績の向上
    1. (1)進路希望、学習状況に応じた学習指導
      1. ア.進路に応じた学習グループによる講習などを実施する。
      2. イ.進学学習指導の専従教員を配置し、進路実績の向上を図る。
    2. (2)科・コースの特徴を生かした進路実績
      1. ウ.特進コース薬学系生徒、および看護進学コース生徒の高水準な進学実績を確保する。
    3. (3)大阪国際大学・同短期大学部との連携の強化
      1. エ.大阪国際大学・同短期大学部との連携授業を強化する。
  3. 3.特色ある教育の実践を通して豊かな感性をもつ生徒の育成
    1. (1)学科・コースの特徴を生かした教育環境の整備
      1. ア.国際科のクラスを1か所に集めた国際科エリアを英語環境として充実させる。
      2. イ.国際科の学年を超えた英語学習などを充実して強化する。
    2. (2)特色授業やホームルーム活動などで豊かな感性を持った生徒の育成
      1. ウ.小笠原流礼法の授業の全科コースで実施する。
      2. エ.人権ホームルームや講演を通して人権を尊重する意識を育てる。
  4. 4.責任ある行動と生活規範の確立
    1. (1)「是々非々」を校是とした生徒指導の実施
      1. ア.生徒理解を下に、粘り強く生徒の育成指導に当たる。
    2. (2)転退学を抑止するための指導・相談の充実
      1. イ.家庭とのきめ細やかな連絡により生徒等の状況把握を迅速・適正に行い、適切な相談やアドバイスを行う。
  5. 5.教職員の学校運営にかかわる体制づくり
    1. (1)積極的で効果的な生徒募集活動の遂行
      1. ア.全教職員が連携して生徒募集活動に当たる。
      2. イ.募集定員を確保する。
    2. (2)新しい大阪国際滝井高等学校のあるべき姿の明確化
      1. ウ.新しい大阪国際滝井高等学校のあるべき姿を検討するチームを作り、その姿を描く。



3.自己評価アンケートの (学校評価アンケート)の結果と分析

1.実施

  1. (1)実施状況

    対象 対象者数 回収数 回収率 調査期間 備考
    生徒 全年生 728 720 99% 平成27年12月2日(2・3年)、16日(1年) 資料@
    保護者 全学年 728 707 97% 平成27年12月1日〜5日 資料A
    教職員 常勤 38 38 100% 平成28年1月7日〜9日 資料B
  2. 本年度より、生徒対象アンケートは全学年で実施

  3. (2)アンケート質問項目と評価基準

     本年度は、アンケート項目に学校の目標や重点取り組み事項に関する評価項目を加えることにより、「学校評価」におけるPDCA(管理サイクル)手法の一層の活用を図ること、重複した内容を整理して質問の明確化を図るとともに、教員・生徒・保護者間の評価の関連性をより正確に把握することを目的として既存の質問項目を基にして質問の追加・削除を行った。
     本年度のアンケートは、継続的に本校の教育活動や評価に対する変化を調べる項目と重点取り組み事項に対する評価を調べる項目から構成され、生徒は22項目(新規の7項目を含む)、保護者も22項目(新規の6項目を含む)、教員は45項目(新規の20項目を含む)である。
     評価基準は、A「そう思う」、B「ややそう思う」、C「あまりそう思わない」、D「そう思わない」の4段階で前年度と同様である。

2.アンケート対象別結果

  1. ○生徒
    1. (1)概要
       本年度より生徒の学校評価アンケートは全学年で実施したが、学年別でその結果に大きな差異は認められなかった。
       アンケートの項目(全22項目)を肯定的評価(A+B)の割合で集計したのが表1である。肯定的評価が80%以上の評価の高い項目は8項目で全体の36%、肯定的評価が60%未満の評価の低い項目は3項目で3全体の14%であった。評価A+Bが80%以上の「評価の高い」8項目と評価A+Bが60%未満の「評価の低い」3項目は、以下の通りである。
      表1 肯定的評価(評価A+B)の割合別項目件数
      (%) 100〜90 〜80 〜70 〜60 〜50 〜40 〜30 〜0 項目総数
      27年度 2 6 6 5 1 1 1 22
      26年度 3 5 6 5 8 1 28
    2. (2)評価分析
      ア.評価A+Bが80%以上の評価の高い項目
      命の大切さや人権の大切さを学ぶ機会がある[3] 92%
      滝井高校には独自の特色ある授業がある[2] 90%
      事務室での手続きや相談は親切に対応してくれる[22] 86%
      マナーやルールを守ることが身に付いたと思う[11] 88%
      礼法の授業は有意義である[4] 86%
      先生は間違った行動を正しく指導してくれる[10] 83%
      放課後などに自習する環境が整っている[20] 83%
      学校は学力向上に力を入れている[7] 81%
      イ.評価A+Bが60%未満の評価の低い項目
      学力は着実に伸びていると思う[9] 57%
      滝井チャレンジプログラムは役立っている[17] 42%
      滝井メソッド(学びの基本)は、学習に役立っている[18] 33%
      ウ.前年度比較
      昨年より5%以上向上した項目は7項目、その内10%以上の項目は次の2項目である。
      授業中や放課後、質問をしやすく、先生は熱心に教えてくれる[6] 73%(+15%)
      授業が分かりやすい[6] 68%(+13%)
    3. 昨年より5%以上低下した項目は1項目、その内10%以上の項目はなかった。

    4. (3)総括
         本年度の生徒評価は、項目総数に若干の違いがあるもののほぼ昨年と同様であると考えられる。「人権教育」、「特色ある授業」、「事務室の対応」、「マナーやルールの遵守」は昨年同様に肯定的評価が高い。今回初めて調査した「礼法」の授業についてもその評価は高く、全学科コースで実施している意義を強く感じる。また、「生徒指導」や「学力向上への注力」といった学校が取り組んでいる事項についても理解をし、受け入れている状況をうかがい知ることもできる。
         一方、「学力の伸長実感」については、まだまだ充分な評価とはなっていないが、前値度比較を見ると、「学習指導の熱意」や「わかりやすい授業」の項目が10%以上向上しており、肯定的評価が60%を超えている。引き続きの改善努力により「学力の伸長実感」の向上につなげていきたい。
         低い評価項目を見ると、「滝井チャレンジプログラム」、「滝井メソッド(学びの基本)」といった学びのシステムに関するものである。「滝井チャレンジプログラム」は改訂1年目、「滝井メソッド(学びの基本)」は導入初年度ということから、システムの周知や理解が充分でなく活性化されていないと思われる。再度活用の検討を実施する。
  2. ○保護者
    1. (1)概要
       アンケートの項目(全22項目)を肯定的評価(A+B)の割合で集計したのが表2である。肯定的評価が80%以上の評価の高い項目は17項目で全体の77%、肯定的評価が60%未満の評価の低い項目はなかった。評価A+Bが90%以上の「特に評価が高い」項目のうち主要な9項目は、以下の通りである。
      表2 肯定的評価(評価A+B)の割合別項目件数
      (%) 100〜90 〜80 〜70 〜60 〜50 〜40 〜30 〜0 総数
      27年度 4 13 2 3 22
      26年度 2 16 14 5 1 38
    2. (2)評価分析
      ア.評価A+Bが85%以上の「特に評価が高い」項目のうち主要な9項目
      事務職員の保護者への対応はよい[22] 93%
      成績表は、子どもの能力や努力を適切・公平に評価している[7] 92%
      礼法の授業は子供に役立っている[4] 91%
      滝井高校に入学させてよかったと思う[21] 90%
      学校は、特色ある教育活動を行っている[2] 87%
      学校は、建学の精神や教育方針をわかりやすく伝えている[1] 86%
      子どもには、マナーやルールを守ることが身に付いてきたと思う[10] 86%
      学校は、公開授業や懇談、通信等で学習状況を適切に伝えている[16] 86%
      子どもは、積極的に学校行事に参加している[16] 85%
      イ.評価A+Bが60%未満の評価の低い項目
      なし  

      ウ.前年度比較

      アンケートの肯定的評価(A+B)は、全般に高い値を示しており、おおむね良好であると思われる。昨年より5%以上向上した項目は4項目である。反面、昨年より5%以上低下した項目は1項目である。

    3. (3)総括
         保護者は、肯定的評価が全項目の70%以上を占めるなど本校の活動を評価している。今回初めて調査した「礼法」の授業についても生徒と同様にその評価は高く、本校の「凛とした人づくり」を具現化した授業が保護者に受け入れられていることを表している。また、例年通り、「学校と保護者との連携や学校情報の提供・公開等」についても評価を受けていること、アンケートの回収率が例年90%を超えることは、保護者の多くが本校の教育活動に関心を持ち積極的に協力する姿勢であることを示している。教員と保護者が連携し一体となって生徒を育成することを目指す学校づくりにより邁進する必要がある。
         一方、本年度は評価の低い項目がなかったが、下位の3項目を見てみると、「授業のわかりやすさ」、「子供の学力伸長」、「滝井メソッド(学びの基本)」といった学習に関する項目である。継続的に改善を図っていきたい。
         保護者の学校に対する満足度ともいえる「滝井高校に入学させてよかったと思う」は、肯定的評価が90%と高い評価となっている。昨年度の83%より向上しており本校の教育方針が相応に評価されていると考えられる。
  3. ○教職員
    1. (1)概要
        アンケートの項目(全45項目)を肯定的評価(A+B)の割合で集計したのが表3である。肯定的評価が80%以上の評価の高い項目は29項目で全体の64%(昨年度53%)、肯定的評価が60%未満の評価の低い項目は2項目で全体の4%(昨年度7%)であった。多少の変動はあるものの大きな変化はない。評価A+Bが90%以上の「特に評価が高い」項目のうち主要な10項目と評価A+Bが60%未満の「評価の低い」2項目は、以下の通りである。
      表3 肯定的評価(A+B)の割合別項目件数
      (%) 100〜90 〜80 〜70 〜60 〜50 〜40 〜30 〜0 項目総数
      27年度 18 11 11 3   1 1   45
      26年度 23 8 15 8 1   3   58
    2. (2)評価分析
      ア.評価A+Bが90%以上の「特に評価が高い」項目のうち主要な10項目
      学校は、公開授業や懇談、通信等で学習状況を適切に伝えている[5] 100%
      熱意をもって生徒の指導・育成に取り組んでいる[10] 100%
      事務室の生徒、保護者、外部等への対応は良好である[13] 100%
      生徒の間違った行動を正しく指導している[35] 100%
      転退学を抑止するための指導や家庭との連絡・相談が行われている[36] 100%
      学校ホームページで可能な範囲で情報公開をしている[9] 97%
      生徒・保護者の満足度を高める努力をしている[11] 97%
      積極的に募集活動が行われ、定員を充足する努力がされている[12] 97%
      授業以外でも生徒の個別学習指導を熱心に行っている[17] 97%
      生徒のことを充分に理解するよう努めている[34] 97%
      イ.評価A+Bが60%未満の評価の低い項目
      初任者等、経験の少ない教員の研修が実施されている[44] 47%
      滝井メソッド(学びの基本)は、有効に活用できている[23] 32%
      ウ.前年度比較
      昨年より10%以上向上した項目は5項目、その内15%以上の項目は次の2項目である。
      生徒・保護者の満足度を高める努力をしている[11] 97%(+21%)
      併設大学との連携体制が整い、指導が行われている[28] 95%(+17%)
      昨年より10%以上低下した項目は5項目、その内15%以上の項目は次の1項目である。
      効果的な校内研修を計画立案し、教職員に実施している[43] 66%(-18%)
    3. (3)総括

       特に自己評価の高いものは、「学習指導」、「生徒指導」、「生徒理解」、「満足度の向上努力」、「学校情報などの発信」といったものがある。他に「生徒の募集活動」や「事務室の接遇」も高くなっている。これらの注力に対する理解や評価は、生徒や保護者のアンケートからも一部うかがわれる。しかしながら、生徒・保護者との評価の乖離は依然として存在する。
       一方、評価の低いものとしては、「滝井メソッド(学びの基本)の活用」があげられる。今年度が始めての実施であり活用方法の周知徹底が不充分であったこと、教員の理解度も充分でなかったことが原因であると考えられる。また、「初任者等に対する研修の実施」も低く、「効果的な教員研修」も昨年度に比べ低下している。教員の要望を再確認して有効な研修を再構築する必要がある。

  4. 3、全体総括

     本年度の学校評価アンケートでは、生徒・保護者・教員の関連性を把握するため19の項目が共通の質問となっている。生徒・保護者・教員の肯定的評価がすべて75%以上のものは以下の8項目である。

    設問 生徒 保護者 教職員
    滝井高校には独自の特色ある授業がある。 90% 87% 95%
    成績や評定には納得している。(適切・公正) 79% 92% 95%
    命の大切さや人権の大切さを学ぶ機会がある。 92% 82% 95%
    マナーやルールを守ることが身に付いたと思う。 86% 86% 79%
    事務室での手続きや相談は親切に対応してくれる。 88% 93% 100%
    先生は、間違った行動を正しく指導してくれる。 83% 83% 100%
    礼法の授業は有意義である。 86% 91% 87%
    学校は、学力の向上に力を入れている。 81% 80% 79%

      また、生徒・保護者と教員の肯定的評価に乖離がある質問は以下の2項目である。

    設問 教職員 生徒 保護者
    授業はわかりやすい 68% 60% 92%
    学力は着実に伸びている 57% 62% 79%

       以上のアンケート結果より、本校が「凛とした人づくり」として取り組んでいる生徒指導や礼法の授業などは、生徒や保護者から実感として評価されているものと理解できる。これらの積み重ねが、「マナーやルールを守ることが身に付いたと思う。」という人間的な成長実感へとつながっていると考えられる。
     一方、学力の成長実感については教員の評価と生徒保護者の間には乖離が存在する。ただ、学校が生徒の学力向上を目指して、さまざまな取り組みを行っていることは実感しているようで、「学校は、学力の向上に力を入れている。」の肯定的評価は生徒81%、保護者80%、「授業はわかりやすい」の肯定的評価は昨年より15%以上増加するなど、今後とも地道な努力を積み重ねることが「学力向上実感」につながるものと確信する。
     学校に対する満足度を評価する項目として「滝井高校に入学してよかった」、「滝井高校に入学させてよかった」についての肯定的評価は生徒70%、保護者90%となっている。いずれも前年より上昇しているが、特に保護者の評価が高くなっている。生徒の評価については本校の躾やマナー遵守の指導に対する抵抗感が影響しているものではないかと考えられる。保護者の満足度の向上は、本校に対する信頼性の向上でもあり、今年度の学校評価の大きな収穫である。

  5. (4)資料

    平成27年度 学校評価( 生徒 )アンケート集計表(資料①)
    平成27年度 学校評価(保護者)アンケート集計表(資料②
    平成27年度 学校評価(教職員)アンケート集計表(資料③)

4.本年度の取組内容及び自己評価

  1. 中期的目標 1.生徒の学力伸長
    今年度の重点目標 (1)基礎学力の付与と学習習慣の確立
    (2)教員の授業力の向上とわかりやすい授業の実施
    (3)自主学習の定着とそれを支援する校内環境の整備
    具体的な取組計画・内容 ア.学校として、様々な取り組みを通して生徒の学力向上に取り組む。
    イ.朝礼前に「朝の学習」を実施し、国語・英語・数学の基礎力の向上を図る。
    ウ.生徒が年間を通して学力向上に向けた目標を明確にする「滝井チャレンジプログラム」を実施する。
    エ.各教科で学習の方法を説明する冊子「滝井メソッド」(学習の方法)を作成し活用する。
    オ.教員の授業力の向上とわかりやすい授業を行う。
    カ.図書室などの放課後の開放により、「自主的に学校で勉強する習慣づくり」を推進する。
    評価指標 ア.生徒・保護者のアンケートでの「学校が学力向上に取り組んでいる」肯定的評価(A+B)75%以上。
    イ.生徒・保護者のアンケートでの「朝の学習」肯定的評価(A+B)70%以上。
    ウ.生徒・保護者のアンケートでの「滝井チャレンジプログラム」肯定的評価(A+B)70%以上。
    エ.生徒・保護者のアンケートでの「滝井メソッド」肯定的評価(A+B)70%以上
    オ.生徒・保護者のアンケートでの「授業のわかりやすさ」肯定的評価(A+B)75%以上。
    カ.生徒のアンケートでの「学習環境」肯定的評価(A+B)70%以上。
    自己評価 ア.生徒・保護者のアンケートでの「学校が学力向上に取り組んでいる」肯定的評価(A+B)が生徒81%[7]、80%[5]と指標を達成することができた。今後、より一層目に見える形で学力向上への取り組みを継続していきたい。
    イ.生徒・保護者のアンケートでの「朝の学習」肯定的評価(A+B)生徒61%[19]、保護者80%[20]と生徒は指標を達成できなかったが、保護者は達成することができた。保護者は、「朝の学習」を通じての継続的な学習指導に有効性を感じているものと思われる。反面、生徒に関しては、まだ充分にその有効性を実感できていないのではないかと思われる。次年度は、「『朝の学習』の成果が実感できる。」を主眼に置いた実践計画を立てて実施することが必要である。
    ウ.生徒・保護者のアンケートでの「滝井チャレンジプログラム」肯定的評価(A+B)は、生徒42%[17]、保護者71%[18]と生徒は指標を達成できなかったが、保護者は指標を達成できた。これは、1枚のチャレンジプログラムのシートを生徒・保護者・教員が共有することで、生徒の学校での活動の一端を知ることができることと、保護者が直接メッセージを書き込むことでその活動を応援できることに意義を感じているのではないかと考えられる。反面、生徒はこのシートによる活動が自己の成長に具体的にどのように役立っているかの実感に乏しいように思われる。
    エ.生徒・保護者のアンケートでの「滝井メソッド」肯定的評価(A+B)は、生徒33%[18]、保護者69%[19]といずれも指標を達成できなかった、これは、「滝井メソッド」の冊子の活用が充分でないことが要因と考えられる。1年生では、オリエンテーションで学習方法の指導に利用する取り組みがあったが、他学年では配布して各教員の自主的活用に委ねる状況であった。次年度以降は、この冊子の活用方法について再検討する必要がある。保護者は、69%と指標に近い評価を得た。これは、本校が学習方法をまとめ生徒の学習を支援する姿勢に一定の理解を得たと思われる。
    オ.生徒・保護者のアンケートでの「授業のわかりやすさ」肯定的評価(A+B)生徒68%[5]、保護者61%[6]と指標を達成することができなかった。しかし、生徒評価は、昨年の55%より向上しているので、取り組みの成果は徐々に表れつつあると思われる。本年度の取り組みを教科等で点検して次年度の取り組みにつなげたい。
    カ.生徒のアンケートでの「学習環境」肯定的評価(A+B)は、生徒83%[20]と指標を達成できた。今後とも生徒の意見などを参考にして、図書室などの自学自習施設及び利用体制の充実に努めていきたい。
    中期的目標 2.生徒のニーズに合わせた進路指導の実践と進路実績の向上
    今年度の重点目標 (1)進路希望、学習状況に応じた学習指導
    (2)科・コースの特徴を生かした進路実績
    (3)大阪国際大学・同短期大学部との連携の強化
    具体的な取組計画・内容 ア.進路に応じた学習グループによる講習などを実施する。
    イ.進学学習指導の専従教員を配置し、進路実績の向上を図る。
    ウ.特進コース薬学系生徒、および看護進学コース生徒の高水準な進学実績を確保する。
    エ.大阪国際大学・同短期大学部との連携授業を強化する。
    評価指標 ア.生徒・保護者のアンケートでの「進路指導」肯定的評価(A+B)75%以上。
    イ.進学学習指導の専従教員を配置し、推薦・一般試験受験者の学習指導やアドバイスを行う。
    ウ.特進コース薬学系生徒の薬学進学90%、看護進学コースの看護進学100%。
    エ.昨年度策定し、一部施行の高大連携授業プログラムを円滑に完全実施する。教員のアンケートでの「高大連携」成果(A+B評価)85%以上。
    自己評価 ア.生徒・保護者のアンケートでの「進路指導」肯定的評価(A+B)は、生徒は「進路情報の提供」が74%[14]、「進路相談」が69%と指標を達成できなかった。反面、保護者は「進路指導」81%[13]と指標を達成できた。生徒への進路情報提供に関しては、74%と指標に近い評価を得た。次年度は生徒のニーズを知ることで向上を図りたい。進路相談においては、担任などの進路相談の機会や時間の確保、進路指導スキルの向上に取り組む必要がある。
    イ.進学学習指導の専従教員を1名配置し、担任、強化担当者と協力して推薦・一般試験受験者を中心に学習指導やアドバイスを行った。
    ウ.特進コース薬学系生徒の内、最終進路を薬学部とした生徒は、全員が薬学部への進学を果たすことができた。看護進学コースの生徒の内、最終進路を看護系進路とした生徒は、全員が目標の進路へ進学を果たすことができた。今後ともこの実績を維持したい。
    エ.新しい高大連携授業プログラムを円滑に完全実施することができた。教員のアンケートでの「高大連携」成果(A+B評価)は、95%[28]で指標を達成できた。
    中期的目標 3.特色ある教育の実践を通して豊かな感性をもつ生徒の育成
    今年度の重点目標 (1)学科・コースの特徴を生かした教育環境の整備
    (2)特色授業やホームルーム活動などで豊かな感性をもつ生徒の育成
    具体的な取組計画・内容 ア.国際科のクラスを1か所に集めた国際科エリアを英語環境として充実させる。
    イ.国際科の学年を超えた英語学習などを充実して強化する。
    ウ.小笠原流礼法の授業を全科コースで実施する。
    エ.人権ホームルームや講演を通して人権を尊重する意識を育てる。
    評価指標 ア.教員のアンケートでの「国際科エリア」成果(A+B評価)70%以上。
    イ.国際科の学年を超えた英語学習を完全実施する。
    ウ.生徒・保護者のアンケートでの「礼法授業」肯定的評価(A+B)75%以上。
    エ.生徒・保護者のアンケートでの「人権学習」肯定的評価(A+B)80%以上。
    自己評価 ア.教員のアンケートでの「国際科エリア」成果(A+B評価)は、71%[25]と指標を達成できた。今後は、生徒の満足度を調べるなどして、エリアの充実を図りたい。
    イ.国際科の学年を超えた英語学習を完全実施した。
    ウ.生徒・保護者のアンケートでの「礼法授業」肯定的評価(A+B)は、生徒86%[4]、保護者91%[4]と指標を達成できた。また、教員のアンケートでも「礼法授業」成果(A+B評価)は87%[21]と非常に良好である。
    エ.生徒・保護者のアンケートでの「人権学習」肯定的評価(A+B)は、生徒92%[3]、保護者82%[3]と指標を達成できた。また、教員のアンケートでも「人権教育」成果(A+B評価)は95%[7]と非常に良好である。今後とも様々な側面から人権をとらえ豊かな人権感覚を育成していきたい。
    中期的目標 4.責任ある行動と生活規範の確立
    今年度の重点目標 (1)「是々非々」を校是とした生徒指導の実施
    (2)転退学を抑止するための指導・相談の充実
    具体的な取組計画・内容 ア.生徒理解を下に、粘り強く生徒の育成指導に当たる。
    イ.家庭とのきめ細やかな連絡により生徒等の状況把握を迅速・適格に行い、適切な相談やアドバイスを行う。
    評価指標 ア.生徒・保護者のアンケートでの「生徒指導」肯定的評価(A+B)75%以上。
    教員のアンケートでの「生徒指導」成果(A+B評価)90%以上。
    イ.保護者のアンケートでの「家庭との連絡」肯定的評価(A+B)75%以上。
    教員のアンケートでの「家庭との連絡」成果(A+B評価)90%以上。
    自己評価 ア.生徒・保護者のアンケートでの「生徒指導」肯定的評価(A+B)は、生徒は「指導」が83%[10]、「行動」が86%[11]、保護者は、「指導」が86%[10]、「行動」が85%[11]、と指標を達成できた。また、教員のアンケートでの「生徒指導」成果(A+B評価)は、「方針」が87%[33]、「指導」が100%[35]と非常に良好である。学校としての指導を生徒・保護者がともに受け入れていることがうかがわれる。今後も、生徒個々に応じた適切な指導を心掛けたい。
    イ.保護者のアンケートでの「家庭との連絡」肯定的評価(A+B)は、「対応」が80%[15]、「連絡」が86%[11]、教員のアンケートでの「家庭との連絡」成果(A+B評価)は、100%[36]と指標を達成できた。今後とも学校と家庭との連絡・連携を密にして、生徒の育成指導に当たりたい。
    中期的目標 5.教職員の学校運営にかかわる体制づくり
    今年度の重点目標 (1)積極的で効果的な生徒募集活動の遂行
    (2)新しい大阪国際滝井高等学校のあるべき姿の明確化
    具体的な取組計画・内容 ア.全教職員が連携して生徒募集活動に当たる。
    イ.募集定員を確保する。
    ウ.新しい大阪国際滝井高等学校のあるべき姿を検討するチームを作り、その姿を描く。
    評価指標 ア.教員のアンケートでの「募集の取り組み」成果(A+B評価)90%以上。
    イ.募集定員の確保
    ウ.新しい大阪国際滝井高等学校のあるべき姿を検討するチームを作り答申を策定する。
    自己評価 ア.教員のアンケートでの「募集の取り組み」成果(A+B評価)は、97%[12]で指標を達成できた。
    イ.残念ながら未達の見込み。
    ウ.新しい大阪国際滝井高等学校のあるべき姿を検討するチームを作り答申を策定し、新たな中期計画を策定することができた。次年度以降、順次具体的な取組計画・内容を決定し実施していきたい。
    備考
    肯定的評価(A+B):学校評価アンケートの回答で「そう思う」をA評価、「ややそう思う」をB評価として、その合計の割合を満足度とする。
    自己評価欄の[ ]内の数字:学校評価アンケート(資料@〜B)の設問番号を表す。

5.学校関係者評価委員会の実施と見解

1.学校関係者評価委員会の実施

日 時 平成28年3月1日(火) 午前10時30分〜午前12時
場 所 大阪国際滝井高等学校 日本文化室

出席者10名(代理出席1名を含む)


中学校校長 2名
同窓会代表(撫子会) 1名
保護者代表(後援会) 2名
学園関係者 2名
本校関係者(校長、副校長、企画管理主任) 3名

欠席者 3名


同窓会代表(撫子会) 1名(代理出席あり)
保護者代表(後援会) 1名
近隣代表 1名

次第

1.開会
2.校長挨拶
3.委員・本校担当者紹介
4.資料概要説明
5.意見交換
6.閉会

2.学校関係者評価委員会の見解

 平成27年度学校評価に関し評価委員会としての見解は次の通りである。
 本見解を参考にして、学校改善に鋭意努力されたい。

  1. (1)「凛とした滝井」を標榜する生徒の指導については、礼法の授業や生徒への手厚い指導などを通して生徒の行動規範の向上など成果が現れている。これらの指導方針は、滝井高校の特徴、伝統として今後とも継承し発展させていただきたい。
  2. (2)生徒に対する面倒見の良い指導や保護者に対する学校情報の発信・公開についても良好であるが、日々成長していく生徒に臨機応変に対応できるようにして欲しい。また、保護者への情報がより正確に届くよう伝達方法の改善を期待する。
  3. (3)学習などの指導に関しては、「滝井メソッド」、「滝井チャレンジプログラム」の活用についてそのパフォーマンスが充分に発揮されていない。次年度に向けて充分に状況を検証し改善されることが肝要である。学校が決めたことは成果が出るよう学校全体で取り組んで欲しい。
  4. (4)学力向上に関しては、「分かりやすい授業」、「学力の向上実感」など年々改善されているが、充分な状況にないと考える。ただ、教員の努力や情熱は生徒に伝わっていると思われるので、より一層指導力の向上に向けた取り組みを期待する。また、学力向上を外部試験などで客観的に把握することも考慮されたい。
  5. (5)「分かりやすい授業」に関しては、教員の「指導メソッド」を作るなど、今後は授業の方法についても踏み込んだ改善を行うことやICTに代表されるような新しい授業形態に対応できるスキルを習得することを考慮されたい。
  6. (6)学力向上などに関する生徒アンケート結果と教員アンケートの結果とは整合性が取れていない。生徒アンケートの結果をより重視して教員の対応の在り方を改善すべきではないか。
  7. (7)学校改善には教員の見識、知識、スキルなどの向上が欠かせない、そのためには教員研修の充実は不可欠である。学校として教員育成の環境整備と支援・研修の計画的実施をより一層進めて行って欲しい。

以上