学校評価:学校評価・学校関係者評価委員会見解(平成25年度)

平成25年度「学校評価」実施内容の報告

大阪国際滝井高等学校

平成25年度「学校評価」の実施内容を下記の通り報告いたします。

1.実施概要

  1. (1)実施状況

    対象 対象者数 回収数 回収率 調査期間 備考
    教職員 常勤 35 35 100% 平成26年1月8日〜10日 資料@
    生徒 3年生 204 195 96% 平成26年1月15日 資料A
    保護者 全学年 709 680 96% 平成25年12月7日〜13日 資料B
  2. (2)アンケート内容と評価基準

    昨年度、質問項目の一部について内容の見直したこともあり、本年度はアンケート項目の変更は行わなかった。また、評価基準は例年と同様に、A「そう思う」、B「ややそう思う」、C「あまりそう思わない」、D「そう思わない」の4段階とした。

2.評価の概要

  1. (1)教職員の自己評価資料@ 平成25年度 学校評価(教職員)アンケート集計表
    1. 概要
       アンケートの項目(全57項目)を肯定的評価(評価A+B)の割合で集計したのが表1である。肯定的評価が80%以上の評価の高い項目は28項目で全体の49%、肯定的評価が60%以下の評価の低い項目は5項目で全体の9%であった。その中でも、評価A+Bが90%以上の「特に評価の高い」11項目と評価A+Bが60%未満の「評価の低い」5項目は、以下の通りである。
      表1 肯定的評価(評価A+B)の割合別項目数
      (%) 100〜90 〜80 〜70 〜60 〜50 〜40 〜30 〜0 項目総数
      25年度 11 17 12 12 3 1 1 57
      24年度 12 19 17 6 3 57
    2. 評価A+Bが90%以上で特に評価の高い項目([ ]内は設問番号)
      (学校運営の関する項目)
      保護者などへ授業を公開している[10] 100%
      積極的に募集活動が行われ、定員を充足する努力がされている[14] 100%
      学校ホームページで可能な範囲で情報公開をしている[9] 94%
      学校方針や目標を教職員・学校関係者が理解している[2] 91%
      (教育内容と進路指導に関する項目)
      年間を通じた進度表・シラバスを各教科別に立てている[20] 94%
      教育課程は学習指導要領に沿っている[19] 91%
      (生徒指導・支援に関する項目)
      生徒指導は学校の方針に従っている[43] 97%
      体調不良・ケガ等への対応はスムーズに行えている[47] 97%
      生徒指導において家庭との連携ができている[46] 95%
      転退学を抑止する学校生活・家庭生活の指導が行われている[45] 91%
      (その他の項目)
      事務室の生徒、保護者、外部等への対応は良好である[57] 100%
    3. 評価A+Bが60%未満の評価の低い項目([ ]内は設問番号)
      (学校運営に関する項目)
      教職員会議をはじめ各種会議が有効かつ効率的に機能している。[6] 51%
      (教育内容に関する項目)
      生徒がボランティア活動をする機会を設けている。[35] 57%
      生徒の情報活用能力の育成を図っている。[25] 51%
      省エネなど身近な問題から環境への関心を高める教育を行っている。[29] 43%
      (教員研修に関する項目)
      教員が計画的に校外研修を受けることができる。[55] 34%
    4. 総括
      1. 教職員の評価の結果は、学校運営、教育、進路指導、生徒指導等の重要な主要項目において評価A+Bが90%以上の「特に高い評価」となっている。これは、教職員の学校基本方針への理解、本校に対する信頼度が一応確保されていると判断できる。
      2. 評価の低い項目として教員が校外研修を充分に受けることができないことを指摘しているが、本件については現状の余裕のない教員実態から充分な体制をとるには難しい面がある。そのため、現実的には、内部研修に重点を置いて有効な教員研修を実施していくことが重要であると考える。
      3. また、教育内容で「わかりやすい授業」、「生徒に応じたきめ細かい学習指導」の評価が特に高い評価となっているが、同内容の生徒・保護者の評価が逆に低く乖離が見られる。これは、教員の授業、学習指導が生徒・保護者に充分に受け入れられていない状況となっていることを示している。今後の大きな課題として、改善していかなければならない。
      4. 評価全体を見たときに、前年度評価より若干低下した状況となっているが、毎年度、常勤講師の相当数が入れ替わってしまう実態から連続的な評価向上につながっていない現状がある。
  2. (2)生徒(3年生)の学校評価資料A 平成25年度 学校評価(生徒・3年生)アンケート集計表
    1. 概要
       アンケートの項目(全26項目)を肯定的評価(評価A+B)の割合で集計したのが表2である。評価A+Bが80%以上の評価の高い項目は9項目で全体の35%、評価A+Bが60%以下の評価の低い項目は7項目で全体の27%であった。その中でも、評価A+Bが85%以上の「特に評価の高い」7項目と評価A+Bが60%未満の「評価の低い」7項目は、以下の通りである。
      表2 肯定的評価(評価A+B)の割合別項目数
      (%) 100〜90 〜80 〜70 〜60 〜50 〜40 〜30 〜0 項目総数
      25年度 3 6 8 2 5 2 26
      24年度 3 9 5 9       26
    2. 評価A+Bが85%以上の特に評価の高い項目([ ]内は設問番号)
      クラブは積極的に活動している[13] 92%
      災害が起こった場合の訓練がおこなわれている[10] 91%
      事務室での手続きや相談は親切に対応してくれる[23] 91%
      命の大切さや人権の大切さを学ぶ機会が多い[7] 87%
      高校生になってマナーやルールを守ることが身に付いたと思う[21] 87%
      高校生になって人間的に成長したと思う[22] 87%
      滝井高校には独自の特色ある授業が多い[2] 85%
    3. 評価A+Bが60%未満の評価の低い項目([ ]内は設問番号)
      困ったとき相談をしたり手助けをしてくれたりする先生がいる[18] 59%
      本校の生徒であることに誇りを持っている[25] 57%
      学校に行くのは楽しい[24] 55%
      担任の先生は自分のことを理解してくれている[17] 53%
      わからないことについての質問をしやすい[4] 52%
      校内はきれいに整備されている[19] 49%
      わかりやすい授業が多い [3] 47%
    4. 総括
      1. 生徒の評価の結果は、人間的な成長実感、規律・マナー指導、人権(相手を思いやる心)、やクラブ活動が活発であることなど、本校が特色としていることについては受け入れられていて評価が高い。一方、わかりやすい授業、生徒に応じたきめ細かい学習指導、教職員への信頼性、楽しい学校生活など教育・教職員の基本的事項が50〜60%程度の評価しか得られていない。教育の極めて重要な内容について生徒と教職員の認識にズレが生じており、生徒の声を真摯に受け止めて改善を急ぐ必要がある。
      2. 本校生であることに誇りを持っている生徒は60%弱、本校に入学して良かったと思う生徒は74%、昨年より若干低下している。生徒のモチベーションアップも検討する必要がある。
  3. (3)保護者(全学年)の学校評価資料B 平成25年度 学校評価(保護者)アンケート集計表
    1. 概要
       アンケートの項目(全37項目)を肯定的評価(評価A+B)の割合で集計したのが表3である。評価A+Bが80%以上の評価の高い項目は18項目で全体の49%、評価A+Bが60%以下の評価の低い項目は2項目で全体の5%であった。その中でも、評価A+Bが85%以上の「特に評価の高い」10項目と評価A+Bが60%未満の「評価の低い」2項目は、以下の通りである。
      表3 肯定的評価(評価A+B)の割合別項目数
      (%) 100〜90 〜80 〜70 〜60 〜50 〜40 〜30 〜0 総数
      25年度 2 16 15 2 2 37
      24年度 3 17 11 3 3 37
    2. 評価A+Bが85%以上の特に評価の高い項目([ ]内は設問番号)
      事務職員の保護者への対応はよい[34] 91%
      学校は、授業などを公開している[5] 90%
      成績表は、子どもの能力や努力を適切・公平に評価している[4] 89%
      学校は、保護者に出す文書・事務連絡を適切に行なっている[7] 89%
      学校では、クラブ活動が積極的に行われている[18] 88%
      学校は、資格・検定の取得に積極的に取り組んでいる[25] 87%
      子どもは、積極的に学校行事に参加している[16] 87%
      学校は、クラブの活動を支援している[19] 86%
      学校は、校内の美化活動に努めている[22] 86%
      学校は、緊急時(地震・台風など)の対応を生徒や保護者に知らせている[14] 85%
    3. 評価A+Bが60%未満の評価の低い項目([ ]内は設問番号)
      子どもは、授業が分かりやすいと言っている[3] 59%
      子どもの学力は、着実に伸びていると思う[31] 57%
    4. 総括
      1. 保護者の評価の結果は、本校が力を入れている保護者との連携や学校情報の提供・公開は概ね支持され評価されている。
      2. また、生徒の人間的な成長(評価A+Bが81%)、クラブ活動の活性化、そして本校へ入学させて良かった(評価A+Bが80%)等についても一定の評価を得ている。一方、わかりやすい授業、学力の伸長、学校に対する誇り等については、生徒とほぼ同一の評価で、改善要望の強いシグナルが発信されている。
      3. これらのことから、人間的な成長に加えて学力面でも成長する実感が得られるようにして欲しいとの声を強く認識する必要がある。また、保護者が本校に入学させて良かったと思っている項目では、評価A+Bが80%(昨年84%)である。更に向上させるために努力をしなくてはならない。
  4. (4)学校評価全体の総括
    1. 「生徒の成長実感」、特に「学力の伸長実感」の向上
       生徒や保護者の成長実感への評価は、学校を評価するうえで重要な項目であるが、本校の場合、「学力の伸長実感」と「人間的な成長実感」とでかなりの差異がある。

       「人間的な成長実感」に関しては、生徒・保護者とも高い評価を得ている。「凛とした滝井」を標榜する本校の学校方針に従った指導が成果を表していると思われる。教職員の学校評価においても、生徒指導に関する項目の評価は高い。これらが生徒の「人間的な成長実感」に繋がっているものと思われ、本校の特色として評価されている。それに対して、「学力の伸長実感」に関しては、生徒・保護者とも評価が低く、その改善が強く求められている。

       「学力の伸長実感」の基となるものは授業であるが、「わかりやすい授業」などの授業や学習指導に関しては、いくつかの項目で生徒、保護者の評価と教職員の自己評価の間に意識のズレが見られる。本年度は、「わかりやすい授業」に関してプロジェクトチームを作って検討・対策をしていたが充分な成果が出ていない。学校として根幹にかかわる重要事項と認識し、プロジェクトを継続し成果が得られるように取り組んでゆく。また、学習指導については、学習環境を改善して自習室の充実を図るなど「学校で勉強する」取り組みを実施しており、次年度に向けて工夫をして推進することで改善につなげたい。
      (人間的な成長実感)
      生徒 高校生になってマナーやルールを守ることが身に付いたと思う[21] 87%
      高校生になって人間的に成長したと思う[22] 87%
      保護者 子どもは、ルールやマナーを守ることが身に付いたと思う[32] 78%
      子どもは、人間的に成長してきていると思う[33] 81%
      (授業)
      生徒 わかりやすい授業が多い[3] 47%
      保護者 子どもは、授業が分かりやすいと言っている[3] 59%
      教職員 生徒にわかりやすい授業を実践することができている[21] 89%
      (学習指導)
      生徒 わからないことについての質問をしやすい[4] 52%
      いろいろ工夫して授業をしている先生が多い[5] 64%
      教職員 生徒は教科の学習指導に満足している[22] 72%
      生徒に応じたきめ細かな教育を実施している[23] 89%
      (学力の伸長実感)
      生徒 高校生になって学力は着実に伸びていると思う[20] 62%
      保護者 子どもの学力は、着実に伸びていると思う[31] 57%
    2. 「生徒とのより強い信頼関係」の構築
       生徒や保護者と教職員との信頼関係も、学校を評価するうえで重要な項目である。生徒や保護者の評価を見ると、「保護者への情報提供、教職員の対応」は、高い評価を得ているが、「進路指導や進路情報の提供」では充分な評価を得ていない。(評価A+Bが70%台)特に「担任の生徒理解」や「相談できる教員の存在」では、生徒の評価が低くなっている。生徒と教員の関係には、進路指導のように組織的に対応することが有用なものと担任と生徒のように個々の関係に大きく委ねられるものがある。組織的な対応としては、進路部が中心となってより有効な進路指導を関係教員に周知し、個別の徹底した指導を行う仕組みを作りあげることが必要と考える。

       また、担任と生徒の信頼関係については、本年度から1,2年生を対象にした「滝井チャレンジプログラム」をツールの一つとしてとして日常から担任が生徒一人ひとりとの対話を大切にすることで、その信頼関係を構築する取り組みを進める必要がある。また、担任だけでなく教科指導、クラブ指導などを通じて全教職員が生徒の「良き理解者、良き相談相手」となるべく、よりきめ細やかな活動を推進するとともに、保護者への対応も更に充実させる必要がある。
      (生徒対応)
      生徒 担任の先生は自分のことを理解してくれている[17] 53%
      困ったとき相談をしたり手助けをしてくれたりする先生がいる[18] 59%
      保護者 子どものことを理解してくれる先生がいる[26] 71%
      学校は、子どものことについて気軽に相談に応じてくれる[27] 72%
      教職員 生徒に応じたきめ細かな教育を実施している[23] 89%
    3. 「教員力」の更なる向上
       学校の「力」は、「教員力」に負うところが大きく、「教員のレベルの向上以上に学校のレベルの向上はありえない。」と言っても過言ではない。従って、教員の資質の向上は学校改善にとって最も重要な事項であることを再認識し改善に取り組む必要がある。

       本校教員の指導力を教員・生徒・保護者のアンケートより見てみると、生徒指導面では、一定の評価を得ていると考えられる。これは、各教員が学校方針等に基づいた指導を地道に実践することにより一定の成果を収め、それが生徒・保護者の成長実感につながる結果になっていると思われる。反面、学習指導とりわけ教科指導においては、教員が自己評価するほど生徒・保護者の評価は高くない。本校において、生徒の学力が二極化する中、授業と授業外での学習を総合した「学力のつく学習指導」の探究と実践が必要となる。そのためには、教員研修が重要であるが、「教えるは学ぶの半ばなり」(書経)の言葉にあるように、教えることは自らが学ぶことであり、本気で教えるためには、自らが得心のいくまで学ぶ強い姿勢が必要である。これを日頃の授業に実践する必要がある。次年度においては、各教員が「学力のつく学習指導」に成果をあげ得るように学校として取り組む必要がある。

3.資料

  1. 資料@ 平成25年度 学校評価(教職員)アンケート集計表
  2. 資料A 平成25年度 学校評価(生徒・3年生)アンケート集計表
  3. 資料B 平成25年度 学校評価(保護者)アンケート集計表

学校関係者評価委員会の見解

学校関係者評価委員会

1.委員会構成

公立中学校長 3名
地域代表 1名
保護者代表 3名
同窓会代表 1名
学園理事 1名
学園監事 1名
(大阪国際滝井高等学校長、教員 3名)

2.開催日時および場所

平成26年3月10日(月) 10:00〜12:30
大阪国際滝井高等学校

3.審議方法

委員会は、地域代表が欠席、他の委員は全員出席で開催された。

委員会では、学校から事前に配布された「平成25年度『学校評価』実施内容の報告」、「学校評価(教職員)アンケート集計表」、「学校評価(生徒・3年生)アンケート集計表」、「学校評価(保護者)アンケート集計表」を資料とした。最初、学校側が資料の概要説明を行った後、学園理事を議長として審議し、各委員から見解、意見が表明された。

4.学校関係者評価委員会の見解

各委員から述べられた見解、意見を「学校関係者評価委員会の見解」として今後の学校改善に役立てることとなった。

内容は、以下の通りである。

  1. (1)A委員

    高校の男女共学化が進む中、滝井高校は女子高としての特色ある教育や多彩な科・コースがあり、それぞれ特色ある授業が行われている学校として認識している。今回のアンケート結果を見ると、やはり生徒・保護者も評価で「人間的成長」が高いのに対して「学習面の伸長」が低いことに注意する必要がある。生徒の評価が三年生のみであるので、年度によって結果が違ってくることもしばしばある。そのため、なかなか細かなことは分かりにくいが、なぜこのような結果となっているのか、またどのようにして解消すればよいのかをじっくりと考える必要がある。一つ言えることは、解消には授業力の向上が必要で、それには授業に工夫がいるということだと思う。そのためには、若い先生を育てることが大切である。外部研修の実施が難しい現状があるのならば、校内研修の充実を図ることが大切である。

  2. (2)B委員

    勤務校の経験を話すと、以前は、しんどい時代があった。その時のアンケートを見ると意外なことに「学校が楽しい。」という項目が高くなっていた。その後、いろいろと対策をとり学校が落ち着いてくると、今度は、逆にアンケートで」「学校が楽しい。」という項目が低くなってしまった。これは、学校を落ち着かせるためには、先生方の改善努力が不可欠で、特に生徒指導面での厳しさが増したためだと思う。学校の落ち着きと学校の楽しさは一見相関するように思われるが、現実的には、この両立の難しさを実感している。滝井高校もよく似た状況にあるのではないか。ただ、勤務校としては、学校改善を継続するために「スクールエンパワーメント事業」などを活用して、授業改善などを進めている。その結果として学力の向上や授業が変わってきたといった成果も徐々に表れている。授業改善の具体的な取り組みは、公開授業の方法の改善である。今までのように公開授業をして講評会をするといった形式ではなく、グループ(少人数)で公開授業の着眼点を明確にし、公開授業後に議論し授業を改善するといった方法である。参考になる点があれば幸いである。

  3. (3)C委員

    先ほどに校長(滝井高校)のあいさつの中にもあった滝井高校が次年度目指される“Next Stage”特に授業と学力伸長について私の考えを話したい。授業の評価については、報告にあったように先生の評価は高く生徒の評価が低い状態が続いている。これは、「先生は頑張っている。」ということは事実としてあると思う。ただ、「目指す授業」が先生と生徒の間で違うのではないかと思う。滝井高校としては、先生と生徒が「滝井高校の目指す授業」を共有することが大切である。私は、授業の改善には三つのポイントがあると思う。それは、「参加感」、「達成感」、「効力感(人のために役立つ)」である。生徒は授業を受け身で受けるのではなく、その中に参加しているといった実感があると授業に対する姿勢が変わってくる。そのためには、授業の中で子ども達に考える時間を保障することが大切である。また、達成感は具体的な目標をピンポイントで掲げ、それに対する自己の伸長状況を子どもが実感することが大切である。例えば、国家公務員の合格率であるとか魅力ある進路保障もその一つである。そのためには、生徒の状況の経年比較を見る必要がある。このようにして、生徒が授業に参加しその達成感を感じるようになると、教え合いや励ましなど周囲の友達のために授業を盛り上げるようになり、授業がより活発になってくる。ぜひ、滝井高校が“Next Stage”へ進まれることを期待している。

  4. (4)D委員

    卒業生として、報告書を読み、また学校に来させていただいて、生徒の挨拶や綺麗に掃除された校舎などを見ると、先生方の努力に感激している。また、校内暴力やいじめなどもないと聞いているので、ほっと安心している。このように道徳教育を大切にしていることが素晴らしいと思っている。これからも人間形成を大切にする教育を大切にして続けていって欲しい。

  5. (5)E委員

    三年間、娘がお世話になりありがたく思っている。在学中、先生方が本当に親身になって面倒を見てくれたことを常に感じていた。その反面、後援会活動をしていると保護者が学校から遠のいているように思える。学校に関心を持ち先生方と話す機会が増えれば、もっと滝井高校の良さがわかると思う。親が変われば子どもも変わるし、学校ももっと良くなると思う。その意味では、後援会が持つ意味は大きいし、親として努力する必要があると思う。

  6. (6)F委員

    現在、二年生に在籍しているが、「滝井チャレンジプログラム」は目標を設定して、今何をしなければならないかなど、担任の先生が細かく指導してくれるのでとても良い取り組みだと思う。授業に関しては、授業参観などに参加して、私としては「分かりやすい」と思うが、勉強が苦手な子からするとまだ難しいのだろうか。それと、多くの子ども達は自分の将来像がないように思える。そのため、将来に向けて何を勉強しなければならないのかといった気持ちが弱いと思う。授業に関してはこれも影響しているのかもしれない。総じて授業だけでなく先生方の取り組みはとっても良いと思っている、まだまだ発展途上の子ども達からすると分からないところが多いのかもしれない。学校の教育方針を親が聞いて、それを子どもに伝えることも親として大切なことであると思う。これについては、保護者全般的に不足していると思う。また、保護者も子どもが高校生ぐらいになると少し安心して一休みしたくなってしまうが、もっと子どもや学校に関心を持つべきである。

  7. (7)G委員

    親子とも三年間滝井でお世話になって本当に良かったと思っている。入学前は、女子高のイメージはいじめがあるのではないかなど決してよくなかったが、滝井高校では杞憂であった。最初は、校則が厳しくて子どもには戸惑いもあったが、徐々に慣れてマナー指導が成果を上げていることが子どもを見ていてよくわかった。勉強に関しては、塾に行ってなかったが、授業でほんとによく指導してもらったと思っている。また、姉妹で滝井高校に入学している方が多くみられることから考えると、滝井高校をいい学校だと評価していることだと思う。

  8. (8)H委員

    滝井高校を見ていると、学校としての軸がしっかりしていると思う。それは、民間では「ベクトル合わせ」といい、目標が決まった方向に向くことを意味している。滝井高校では、先生方はその方向に向いていると思う。しかし、生徒はそれぞれの興味や進路が違い、そのベクトルの向きが異なる。学校では、先生方がそのベクトルをそろえたり、合わせたりしなくてはならないことが、民間と違って難しいところであると思っている。そのためには、先生方の努力と研鑽が大切であり、管理職はその人材を指導、育成することが求められる。人材を「人在」(いるだけ)や「人罪」(いると困る)にしてはならず、「人財」(学校の宝)に成長させることが求められる。また、学校としての軸の一つである礼法や作法、姿勢などの「人間力の向上」は、現在の社会の中で再認識されていることでよい取り組みであると思う。

  9. (9)I委員

    アンケートの結果と分析もさることながら、その回収率の高さにいつも感心させられる。これは滝井高校と生徒、保護者の関係性をよく表しているものと思う。先ほどから、人間的な成長が話題となっているが、それを象徴するものが、滝井高校の卒業式だと思っている。式は厳粛であり所作などに一体感があり、人間力の表れであろうと思う。次年度への取り組みである“Next Stage”については、他の委員からも指摘があったようにホップ(参加)、ステップ(達成)、ジャンプ(他者への関わり)の段階を経て教職員一丸となって、その実現に邁進してほしい。では、伸びる集団とはどのようなものであろうか。一般に、「伸びる会社には『匠』がいる。」と言われている。学校においてもそうではないだろうか。「匠」に共通する要素は、執念(諦めない)、丹念(丁寧)、情念(愛情)である。「念ずれは花開く」の精神で改革に取り組んでほしい。最後に、生徒とのコミュニケーションについて話したい。生徒とのコミュニケーションは学校・家庭の両方で大切である。特に授業では、この話すという行為は非常に重要である。授業では、まず話すときに、どこ(レベル)にポイントを置くのかが大事である。そして言葉だけに頼らないことである。非言語すなわちノンバーバルコミュニケーションの重要性を認識する必要がある。ある研究によると、意思伝達において、「言語的要素」は全体の7%程度、「言葉の抑揚」が38%程度であると報告されている。残りの55%は「表情やしぐさ」である。このように「非言語」の要素が意思伝達の半分以上を占めていることを先生方は再認識することが大切である。ここに授業改革のヒントがあるように思う。家庭でも同様で、最近ヨーロッパでは、子どもの勉強部屋がない家庭が多くなってきているようである。居間で勉強して家族とのコミュニケーションを取りながら学習するようである。学校改革において「コミュニケーション」は大きなキーワードである。