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平成29年度 第69回卒業証書授与式 式辞

IMG_9179.JPG厳しい冬の寒さもようやく緩み、日増しに春の息吹が感じられる季節となりました。

本日ここに、大阪国際滝井高等学校第69回卒業証書授与式を挙行いたしましたところ、公私ともにお忙しい中、大阪府教育庁私学課参事 近藤未生様、守口市教育センター長 吉川弘美様、近隣の各中学校長様、実習でお世話になっている幼稚園・保育園長様、卒業生進路先の大学・短大・専修学校関係の皆様、本校後援会・同窓会の役員の皆様、旧職員並びに本学園関係者の皆様など多くのご来賓の方々のご臨席を賜り、卒業生の門出を祝っていただきますこと、心から感謝申し上げます。また日頃のご指導やご支援に関しましても、この場をお借りし、改めて厚くお礼を申し上げます。

ただいま、本校第69期生 普通科207名、国際科32名の計239名に卒業証書を授与いたしました。

本日ご臨席いただきました保護者の皆様方には、ご息女の晴れのご卒業、誠におめでとうございます。高校時代は、長い人生のうちでも、心身ともに大きく成長すると同時に、精神的に不安定な時期とも言われています。それゆえに、ご苦労、ご心配の多い三年間であったことでしょう。しかし、保護者の皆様が、あるときは熱心に導き、またあるときは遠くで見守りながら、しっかりと育てられた甲斐が実り、ご息女はご覧のとおり、凛とした美しい姿に成長されました。今晴れやかに巣立ちゆく我が子の姿を目の前にされ、皆様方の感激もひとしおのことと存じます。教職員一同を代表して心からお祝い申し上げます。

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卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。

第69期生の皆さんは、この3年間、学習面、学校行事、クラブ活動など、いずれの場面においても、まじめに一所懸命取り組んでいました。そのひたむきに自分の可能性に挑戦する姿は本当に輝いていました。そして、この大阪国際滝井高等学校の伝統をしっかりと受け継ぎ、「凛とした美しさ」を身に付けて新たな社会へと巣立っていくこの日を迎えました。

皆さんが手にした卒業証書は、一人一人のたゆまぬ努力の賜であることはもちろんですが、その陰には深い愛情をもって見守ってくださったご家族の方々をはじめ、先生方や友達その他多くの方から心強い励ましや支えがあったからこそです。このことを心に刻み、深く感謝の気持ちを思い起こしてほしいと思います。

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さて、社会に目を向けますと、グローバル化や情報通信技術の進展、少子高齢化など社会の急激な変化に伴い、高度化、複雑化する諸課題への対応が必要となっています。

このような変化の激しい、先行きが不透明な時代を生き抜くためには、幅広い知識と柔軟な思考力を身に付け、それらを活用して、付加価値を生み、イノベーションや新たな社会を創造することのできる人材や、国際的視野をもち、個人や社会の多様性を尊重しつつ、他者と協働して課題解決を行うことのできる人材が求められています。

一方で、世界各地にはまだ紛争や内戦が続いている国や地域がたくさんあり、また核兵器開発の問題など、世界平和をゆるがす様々な課題が山積しています。それゆえに、平和への願いは、私たち人類にとって最も大切であり、かつ最も大きな使命だと言えます。

ちょうど今、韓国の平昌(ピョンチャン)で冬季オリンピックが開催され、日本人選手の活躍が報じられています。開会式では、あのジョンレノンのImagineという曲が流れました。その歌詞の中に、

「Imagine all the people living life in peace」

「Imagine all the people sharing all the world」

「I hope someday you'll join us and the world will live as one」

と世界平和を願う気持ちが込められています。「スポーツの祭典」であるオリンピックが掲げる理念、つまり「スポーツを通して文化や国籍などの違いを越え、フェアプレイの精神を培い、平和でより良い世界をめざす」という理念にまさにふさわしい曲でした。大会期間中、選手の皆さんがライバル同士でありながら国境を越えて友情を深めている場面があちこちに見られ、スポーツを通じてお互いの国や文化を理解することの大切さを改めて感じました。

 これから日本国内でも、2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催がすでに決定しており、さらには2025年の大阪での万国博開催に向けて積極的な誘致活動が行われています。

すでに訪日外国人の数は昨年2,800万人を超え、政府は2年後の東京オリンピックの年には4,000万人を目標としているようです。このような国際的なイベントを契機として、「観光立国ニッポン」をめざし、日本経済の活性化とともに世界平和への貢献が期待されています。

こうした状況を踏まえると、女性のさらなる社会進出とグローバル人材としての活躍を抜きにしては日本の未来はないと言っても過言ではないでしょう。ですから、卒業生の皆さんには、これからもグローバルマインドをしっかりと磨き、様々な分野で社会に貢献できる人間になってほしいと願っています。

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ここで、皆さんの卒業に際して、はなむけの言葉を贈りたいと思います。

Sometimes even the wrong train can take you to the right destination.

これは、あるインド映画のラストシーンに出てきた言葉で、私の心の中に深く印象づけられました。日本語に訳せば、「たとえ間違った電車に乗ったとしても、時として正しい目的地へと導かれることがある。」となります。これは、人生に例えると、「色々と紆余曲折があったとしても、最後まであきらめなければ、最終的には自分がめざしていたところにたどり着く」ということなのでしょう。

変化の激しい時代、予測困難の時代には、失敗を恐れず果敢に挑戦することも大事です。長い人生を生きていく上で、失敗はつきものです。失敗や挫折のない人生はないと言っても過言ではありません。失敗するたびに自分を責めて落ち込んでいても何も生まれません。失敗したときに自分の努力が足りなかったのだと素直に反省し、失敗から多くのことを学び、困難を克服し、そのたびに自信を持って力強く生きていくことが大切です。失敗を恐れて何も行動を起こさない所からは何も生まれません。「何もやりたいことがない」とか「自分に自信が持てない」と、あきらめた瞬間に、自分の可能性は閉ざされてしまいます。人間の可能性を閉ざしているのは、他人でもなく、外部環境でもなく、自分の意識だということです。たくさんの経験、学び、出会いを重ねながら、自分の可能性を信じて、何事にも精一杯取り組んでください。そうすれば、きっと社会に出たときには、たとえ回り道をしたとしても、最終的には自分がめざしたゴールにたどり着くことができると思います。

Sometimes even the wrong train can take you to the right destination.

これからが人生のスタートです。目標を見失ったときには、ぜひこの言葉を思い出してください。

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結びに、この大阪国際滝井高等学校で3年間学んで身に付けたことを大切にし、本校の卒業生としての自覚と母校に対する誇りをもってこれからの人生を歩んでください。第69期の卒業生の皆さんの新しい門出と輝かしい前途を祝し、私の式辞といたします。

平成30年2月23日

大阪国際滝井高等学校

校長 清 水  隆

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